北里大学発バイオ・ベンチャーとして、2008年4月に創業し、すでに15期年に入っています。
甲州種ぶどうの果皮・種子ペーストを植物性乳酸菌で発酵させることで一段とパワーアップした、「発酵ぶどう食品(K-FGF)」を創出し、それを錠剤にした「ぶどうファンタジー」を販売してきました。
今では山梨県が、ワイン製造時に生じる、果皮・種子分画を活かした、「ワインフーズ」という事業を展開し始めています。
K-FGFは「抗炎症作用」という指標で探索して得られた食品です。花粉症、糖尿病、潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、紫外線による皮膚の炎症については動物実験で、メラニン色素の合成阻害作用、最終糖化産物AGEsによる炎症性サイトカイン産生については細胞レベルで、K-FGFが抑制作用をすることを証明しました。これらエビデンスは学会や論文審査がある外国の科学雑誌に発表しました。神奈川県の支援でK-FGFを作製し、錠剤も作成しました。錠剤を利用して、花粉症の皆様に効果を試して戴き、蕁麻疹の方も含めて効果のあることを証明して戴きました。次に大学の消化器内科の先生と潰瘍性大腸炎などについて共同研究を行い、動物実験と同様にK-FGFに効果のあることを確認しました。さらに、間質性肺炎の方に飲んで戴いたところ、QOLが改善できることを認めました。
慢性炎症は病気の根本原因です。
果実や野菜などに含まれるファイトケミカルズ(テルペノイド、カロテノイド、フラボノイドなど)が健康維持に役立つという論文が爆発的に増えています。
今まで、フラボノイドが炎症性サイトカインであるTNF-α産生を抑制することについて研究してきました。
K-FGFはその研究を活かしたものです。
また、イタリア・バーリ大学医学部イリッロ教授と共同研究を行っています。
新型コロナウイルス感染症により、世界経済が大きく変化していることを、当社も実感しています。
これからも、感染症も含めて、お客様の健康維持に役立てるよう頑張っていく所存です。
当社は経営環境が変わり続ける中で、経営の安定性の向上に力を注ぐ一方で、健全で強固な事業体質を維持し、会社の成長・拡大に向けて、常に挑戦し続けています。
今後も、社会的役割を果たすべく、日々、研究・精進・努力する所存にございます。
お客様のところにお伺い申し上げまして、ご意見、ご感想、お叱り、そして世間話を拝聴できることが、 私には貴重な教訓と心得ています。
それ故に、常に、誠実に、実直に、且つ法律を順守し業務の遂行に努めます。
今後とも変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
イタリア バーリ大学 イリッロ教授との共同研究の成果が地元新聞で取り上げられました。
『ワイン成分による健康維持 バーリ大学と北里大学との共同研究』
http://www.japanitaly.com/jp/specialreportsbn/zoomup_200707.html
平成20年(2008)4月 | 会社設立 |
平成20年8月 | KSP(神奈川サイエンスパーク)に入居 |
平成20年10月 | 山梨大学医学部と共同研究契約を締結(平成21年3月終了) |
平成21年(2009)4月 | 私募債を発行 |
平成21年度 | 神奈川県からバイオベンチャーに対する補助金を獲得 |
平成21年12月 | 独占的通常実施権を学校法人北里研究所および株式会社TKバイオ研究所から取得 |
平成23年(2011)8月 | JFE(日本鋼管)京浜ビルのKSP-Thinkに移転 |
令和2年(2020) 3月 | 中小企業庁ミラサポ専門家・山梨県商工会連合会専門家登録 |
株式会社Vino Science Japanは北里大学発のバイオ・ベンチャーです。
平成21年度には神奈川県から「大学発ベンチャー事業化プロジェクト支援事業」の補助金を受けました。
代表取締役の熊沢義雄は社団法人北里研究所、北里大学薬学部、北里大学理学部に40年間在籍し、感染免疫と生薬成分の免疫薬理作用について研究してきました。
日本細菌学会の理事・監事を12年間勤め、2019年3月名誉会員に推戴されました。
代表取締役熊沢義雄は順天堂大学医学部非常勤講師を務めています。
代表取締役熊沢義雄は2017年からよみうりカルチャー恵比寿で「食と健康に」に関する講座を開講しています。
代表取締役熊沢義雄は2020年から中小企業庁のみらサポの専門家に登録されました。