関節でお悩みの方へ

写真:ひざを抑える男性

 年を取るとどうしても足腰が弱くなって、膝が痛い、腰が痛い、肩が痛い、とあちこちが痛みます。体幹を維持するのに必要な関節部分や筋肉に衰えがくると、いろいろな痛みが起こります。

関節には、本来関節液があり、関節の機能を保っていますが、軟骨がすり減って痛みがでるのが変形性膝関節症です。さらに進むとリウマチがあります。

関節の機能を支える滑膜に炎症が持続的に起こることで関節機能が損なわれることでリウマチが生じます。関節リウマチは自己免疫疾患の一つであり、関節の成分に免疫系が反応することで炎症が起き、軟骨や骨が破壊され、変形し、機能に障害がおこる病気です。関節内でTNF-αが作られ作られると、IL-6やマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)が過剰に作られて発症します。TNF-αに対する抗体医薬を投与すると、症状が緩和されることが示されています。

関節リウマチの動物モデルとしてコラーゲン誘発関節炎CIAが知られています。手肢の関節に炎症を誘導するときに、また、手肢の腫れがピークになった時に、柑橘類フラボノイドのヘスペリジンを投与すると症状が抑制されることを見出しました(川口ら1,2)。糖転移ヘスペリジンをリウマチ患者に飲んで貰ったところ、症状が改善しました(米谷ら3)。同じように玉ねぎやぶどうに含まれるケルセチンにもCIAを抑制する効果があることを見出しました(川口4)。

発酵ぶどう食品K-FGFをCIAマウスに投与すると、ヘスペリジンやケルセチンと同じように関節の臨床症状が改善されました (Kawaguchiら Curr Top Med Chem 2011 11: 1767-79)。K-FGFはぶどうファンタジーの主成分です。その後、外国のグループもぶどう種子エキスに同じ効果があることを見出しています。

ぶどうファンタジーをご愛用戴いているリウマチ患者の方から、抗体医療による治療を受けているとき、抗体が少なくなって症状が出始めたときにぶどうファンタジーを飲むと、症状が緩和されるという連絡を受けています。


我々のリウマチに関する研究炉韻文

1. Kawaguchi Kら Planta Medica 72 (5): 477-479, 2006.(ヘスペリジン)

2. Kawaguchi KらImmunopharm. Immunotox. 33(4):723-729, 2011.(ナリンジン)

3. Kometani Tら Immunopharm. Immunotox. 30: 117-134, 2008 (糖転移ヘスペリジン)

4. Kawaguchi KらEndocr Metab Immune Disord Drug Targets. 19(3):308-315, 2019(ケルセチン). 

5. Kawaguchi KらCurr Top Med Chem. 11(14): 1767-1779, 2011. 総説

6. Kumazawa YらCur. Pharm. Design 20: 857-863, 2014. K-FGFに関する総説

外国のぶどう種子エキス関係の研究文献

1)Kim SH ら Korean J Intern Med. 2018 May; 33(3):612-621. doi: 10.3904/kjim.2016.053.

2)Ahmad SFら. Int Immunopharmacol. 2013 Sep; 17(1):79-87. doi: 10.1016/j.intimp.2013.05.026. 

3)Jhun JYらPLoS One. 2013 Nov 5; 8(11):e78843. doi: 10.1371/journal.pone.0078843. eCollection 2013. 高脂肪食をマウスに与えると体重が増え脂肪肝になりますが、ぶどう種子プロアントシアニジンエキスを一緒に与えると体重増と脂肪肝が抑制しました。炎症に関与するTh17細胞が減少し、炎症を抑制する制御性T細胞(Treg)数が増加しました。コラーゲン誘発関節炎の症状を改善した

4)Park JSらPLoS One. 2012;7(12):e51377. doi: 10.1371/journal.pone.0051377.関節リウマチは骨や関節の破壊を引き起こしますが、ぶどう種子プロシアニジンエキス(GSPE)はコラーゲン誘発関節炎(リウマチの動物モデル)において、骨を吸収する骨細胞の抑制し、骨を作る骨芽細胞を活性化した

5)Park MKらImmunol Lett. 2011 Mar 30; 135(1-2):50-8. doi: 10.1016/j.imlet.2010.09.011. 

6)Cho MLら Immunol Lett. 2009 Jun 4; 124(2):102-10. doi: 10.1016/j.imlet.2009.05.001.