会社概要

代表挨拶

写真:オフィスビル

北里大学発バイオ・ベンチャーとして、2008年4月に創業し、2024年4月で17期年になります。

甲州種ぶどうの果皮・種子ペーストを植物性乳酸菌で発酵させることで一段とパワーアップした、「発酵ぶどう食品(K-FGF)」を創出し、それを錠剤にした「ぶどうファンタジー」を販売してきました。

K-FGFは「抗炎症作用」という指標で探索して得られた食品です。K-FGFの機能性については、花粉症、糖尿病、潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、紫外線による皮膚の炎症については動物実験で、メラニン色素の合成阻害作用、最終糖化産物AGEsによる炎症性サイトカインTNF-α産生抑制作用については細胞レベルで証明しました。これらは学会や外国の科学雑誌に発表しました。神奈川県の支援でK-FGFを作製し錠剤を作成しました。

K-FGFを錠剤にした「ぶどうファンタジー」が、花粉症や蕁麻疹の方々に効果のあること、大学病院の消化器内科の先生と共同研究を行い、動物実験と同様に、炎症性腸疾患の潰瘍性大腸炎の患者様にもK-FGFに効果のあること、間質性肺炎の方に飲んで戴いたところ、ぶどうファンタジーとビタミンDの併用でQOLが改善できることを認めました。

慢性炎症は病気の根本原因です。
果実や野菜などに含まれるファイトケミカルズ(テルペノイド、カロテノイド、フラボノイドなど)が健康維持に役立つという論文が爆発的に増えています。
今まで、フラボノイドが炎症性サイトカインであるTNF-α産生が炎症を抑制することについて研究してきました。間質性肺炎も肺の間質の慢性炎症です。最近の研究では、表皮のオレアノール案(OA)が胆汁酸の細胞表面受容体TGR5にOAと同じように働くことも分かってきました。さらに抗炎症作用もあること、抗糖尿病作用のあることも海外の研究で明らかになっています。K-FGFに含まれる成分はワインに含まれる成分だけではなく、色々な成分が含まれており、それが健康に役立っています。

また、イタリア・バーリ大学医学部イリッロ教授と共同研究を行っており、ぶどう成分に関する総説論文を一緒に発表しています。
新型コロナウイルス感染症では、サイトカイン嵐によって急性増悪が起こる敗血症で亡くなる方もおられます。
熊沢がドイツ国マックスプランク免疫生物学研究所の客員研究員として敗血症に研究していた時に使用していたマウスに自然免疫に重要なトル様受容体4(TLT-4)が欠損していることを、米国のブルース・ボイトラ―博士が発見され、ノーベル生理学医学賞を授与されました。TNF-α産生は細胞表面のTLR4を介して信号が伝達することで作られます。

脂肪肝から遊離する脂肪酸がTLR-4を介してTNF-α産生を持続的に誘導し、慢性炎症を誘導します。このTNF-α産生にブレーキを掛け、慢性炎症が起きないようにすることが健康に繋がります。

これからも、感染症も含めて、お客様の健康維持に役立てるよう頑張っていく所存です。
当社は経営環境が変わり続ける中で、経営の安定性の向上に力を注ぐ一方で、健全で強固な事業体質を維持し、会社の成長・拡大に向けて、常に挑戦し続けています。

今後も、社会的役割を果たすべく、日々、研究・精進・努力する所存にございます。
お客様のところにお伺い申し上げまして、ご意見、ご感想、お叱り、そして世間話を拝聴できることが、 私には貴重な教訓と心得ています。
それ故に、常に、誠実に、実直に、且つ法律を順守し業務の遂行に努めます。
今後とも変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

メディア掲載情報

写真:イタリア バーリ大学 イリッロ教授

イタリア バーリ大学 イリッロ教授との共同研究の成果が地元新聞で取り上げられました。

『ワイン成分による健康維持 バーリ大学と北里大学との共同研究』
http://www.japanitaly.com/jp/specialreportsbn/zoomup_200707.html

会社名株式会社 Vino Science Japan (VSJ)
所在地〒210-0855
神奈川県川崎市川崎区南渡田町1-1 JFE京浜ビル KSP-Think R06
代表代表取締役社長 熊沢 義雄
設立年月日2008年4月28日
事業内容
  1. 発酵ぶどう食品K-FGFを使った健康食品、「ぶどうファンタジー」と「健康への切符」の製造販売
  2. 未利用農産物がもつ機能性を活かした発酵食品の開発とコンサルティング
  3. 機能性をもつ新しい商品開発
資本金900万円
TEL/FAX044-355-2211
主要取引銀行横浜銀行 元住吉支店
三菱東京UFJ銀行 元住吉支店
ゆうちょ銀行

 

社歴と予定

平成20年(2008)4月会社設立
平成20年8月KSP(神奈川サイエンスパーク)に入居
平成20年10月山梨大学医学部と共同研究契約を締結(平成21年3月終了)
平成21年(2009)4月私募債を発行
平成21年度神奈川県からバイオベンチャーに対する補助金を獲得
平成21年12月独占的通常実施権を学校法人北里研究所および株式会社TKバイオ研究所から取得

平成23年(2011)8月

JFE(日本鋼管)京浜ビルのKSP-Thinkに移転

令和2年(2020) 3月

中小企業庁ミラサポ専門家・山梨県商工会連合会専門家登録


写真:握手

株式会社Vino Science Japanは北里大学発のバイオ・ベンチャーです。

平成21年度には神奈川県から「大学発ベンチャー事業化プロジェクト支援事業」の補助金を受けました。

代表取締役の熊沢義雄は社団法人北里研究所、北里大学薬学部、北里大学理学部に40年間在籍し、感染免疫と生薬成分の免疫薬理作用について研究してきました。

日本細菌学会の理事・監事を12年間勤め、2019年3月名誉会員に推戴されました。

代表取締役熊沢義雄は順天堂大学医学部非常勤講師を務めています。

代表取締役熊沢義雄は2017年からよみうりカルチャー恵比寿で「食と健康に」に関する講座を開講しています。

代表取締役熊沢義雄は2020年から中小企業庁のみらサポの専門家に登録されました。