新着情報

間質性肺炎など呼吸器疾患に関する最新情報

【肺の炎症】 2024.3.21 新型コロナウイルス感染症では基礎疾患があると重症化・重篤化します。感染によって肺に炎症が生じ、呼吸に必要な肺胞細胞にダメージが生じます。さらに炎症によって線維化が起こると呼吸機能が低下します。感染から回復しても一部の方に間質性肺炎が残っています。

色々な刺激でサイトカインのTNF-αが持続的に作られと慢性炎症が生じます。肥満細胞から遊離した脂肪酸がM1マクロファージのトル様受容体4(TLR4)に結合して前炎症性サイトカインのTNF-αを持続的に作ります。TNF-αは色々な細胞に働いて炎症を誘導しますが、糖尿病も慢性炎症によって発症します。慢性肝炎ではTLR4が増えさらに炎症が大きくなり易くなっています。ウイルス感染では、ウイルス粒子が細胞内の受容体に結合してインターフェロンβ(IFN- β)を作ります。TNF-αやIFN-βは発熱の原因となります。ウイルス感染細胞はウイルスが増殖することで細胞が破壊されて炎症をさらに大きくします。

新型コロナウイルスに感染しても、症状が出ない、あるいは軽症で済んでいる方がおられます。ブレイクスルー感染でも同じように軽症で済むといわれています。ワクチン接種で抗体ができますが、その前の自然免疫の機能も高めておく必要があります。

動物実験ですが、ぶどう種子プロシアニジンエキス(GSPE)を与えると炎症が改善することが示されています (Ahmadら Infalmmation 2014, 37: 500-11)。

ぶどう表皮のオレアノール酸が間質性肺炎に効果があるという論文もあります。

肺繊維症 2024.3.21   質性肺炎や慢性閉塞性肺疾患COPDに共通しておこる厄介な症状が慢性炎症の肺線維症です。症状が酷くなると呼吸困難になり死に至る病気です。ぶどう種子エキス(GSE)を動物モデルに与えると炎症が抑制され、症状が改善することが示されています(Liuら Liu Q et al. Toxicol Lett. 2017 Mar 11.)特発性間質性肺炎やCOPDの患者様は健康維持のために「ぶどうファンタジー」を愛用して戴いています。

最近アップした新着情報

新型コロナウイルス対抗策2024.3.21   新型コロナウイルスのパンデミックもワクチン接種などの対策が取られていますが、ブレイクスルー感染もあります。感染症に対し自然免疫の働きも大事です。ワクチン接種や日頃の対策以外に、自分でできる対応策として、自然免疫の機能を高めることも大事です。ケルセチン、ビタミンD、そして女性ホルモンのエストロジオールの組合せが症状を軽減するのに役立つという論文あります。C.V. Glinsky Tripartite Combination of Candidate Pandemic Mitigation Agents: Vitamin D, Quercetin, and Estradiol Manifest Properties of Medical Agents for Targeted Mitigation of the COVID-19 Pandemic Defined by Genomics-Guided Tracing of SARS-CoV2 Targets in Human cells Biomedicines 2020.8.129. doi:10.3390/biomedicines8050129.  

【宝島社の特集に掲載されました】 2024.1.22<藥いらずの特効法「中性脂肪・コレステロール」を下げる50のコツ」特集に次の記事が掲載されました。弊社の熊沢義雄が、脂質異常症&動脈硬化を予防・改善「玉ねぎの皮粉末&みかんの皮粉末」の」抗炎症力の高さが魅力のフラボノイドが働く!について、玉ねぎのケルセチン、みかんのヘスペリジンなどの他にβ-クリプトキサンチンなどの働きを述べています。

教授の研究室 2024.3.21   株式会社ナチュレホールデイングスの「教授の研究室」シリーズで甲州種ぶどうの発酵ぶどう食品(K-FGF)を使ったサプリメント「ビタミンD+マルチポリフェノール)(KUMAZAWA)が販売されています。高島屋など有名デパートで購入できます。

玉ねぎの皮 2024.3.21    雑誌「安心」タマネギの皮の効能について熊沢の記事が出ています。雑誌「壮快」にも玉ねぎの皮の効果が紹介されています。玉ねぎの皮には実よりケルセチン含量が多いですが、お茶として飲むよりも皮を丸ごと粉末した商品から摂取した方が効果的です。

みかんの皮 2024.3.21   雑誌「安心」に「ミカン酢」、雑誌「壮快」に「塩みかん」にみかん皮の機能性についての記事が出ています。みかんの皮の粉末も販売されています。皮にはヘスペリジンなどのフラボノイドが血流改善に効果があるということが知られていますが、皮にはβ-クリプトキサンチンが含まれており、骨粗鬆症の予防に効果があることが研究されています。

病気と老化は炎症がカギ」】 2024.3.21  雑誌「一個人」11月号増刊の特集「大人の健康長寿学」の10年後のあなたが変わる健やかと幸せを叶える新習慣」の第1章「健康知識編!今から始める「健康長寿への備え」《病気と老化は「炎症」がカギ》を取り上げて戴きました。

健康長寿は慢性炎症をできるだけ生じないようにすることが鍵です。最近では老化細胞が悪さをすることが明らかになっています。ぶどうの成分が老化細胞に働いて悪さをしないようにしていることも報告されています。

【花粉症】 2024.3.21   多くの皆様から、花粉症の時期のぶどうファンタジーを飲むと、アレルギー症状が直ぐに緩和される、飲んでも眠くならないという連絡を受けています。体が痒くなる蕁麻疹の患者様からぶどうファンタジーを飲むと痒みが治まるということで愛用して戴いております。ぶどうファンタジーの原料となる発酵ぶどう食品(K-FGF)が花粉症を引き起こすIgE抗体産生を抑制し、アレルギー症状を抑制することを動物実験で証明し研究論文を発表しています(Tominagaら)。

オレアノール酸の抗コロナウイルス活性2024.3.21  新型コロナウイルスがACE2受容体に結合するためはスパイク部分を酵素で処理する必要があります。ぶどうファンタジーの主成分の一つである、オレアノール酸はこの酵素に結合するので感染が防止できます。変異株にも同じように働き感染を阻害します。A. Kumar et al. Identification of phytochemical inhibitors against main protease of COVID-19 using molecular modeling approaches. J. Biomolecular Structure and Dynamics. https://doi.org/10.1080/07391102.2020.1772112.

新型コロナウイルスについて2024.3.21  健康雑誌「健康365」9月号に弊社熊沢の記事「新型コロナウイルスの正体に迫る!重症化のカギは肥満と慢性炎症!」が掲載されました

ぶどうの果皮・種子の機能性の総説2024.3.21   科学雑誌 Endocri Metab Immune Disord Drug Targetsに、ぶどうの成分の機能性についてまとめた総説 Kazuki S, Kumazawa Y, Nagaoka I.” The potential use of grape phytochemicals for preventing the development of intestine-related and subsequent inflammatory diseases ”に掲載されています腸管での炎症に関連した病気に対するぶどうに含まれる成分(テルペノイド、カロテノイド、フラボノイド)の働きを説明しています。甲州種ぶどうの果皮・種子の機能性についても紹介しています。

慢性炎症を抑えなさい 2024.3.21   文藝春秋5月号の大特集「病気にならないからだ」でジャーナリストの笹井恵理子さんが「『万病の元「炎症」を防ぐ食事と運動』で、熊沢義雄著「慢性炎症を押さえなさい」を取り上げて戴きました。運動と食事が病気予防や老化予防に重要です。喫煙や肥満が原因でいろいろな病気になりますが、悪玉サイトカインTNF-αが糖尿病、動脈硬化など慢性炎症を誘導します。肺で炎症が起こると厄介な間質性肺炎が引き起こされます。いかに慢性炎症を起さないようにするか、慢性炎症を抑えることが病気の予防に繋がります。

ぶどう種子エキス(GSE)とぶどう種子プロシアニジンエキス(GSPE)に関する最新情報

【糖尿病・動脈硬化】

2024.3.21   ぶどう種子ポリフェノール水抽出物は、糖尿病性腎症の動物に与えると、腎症による酸化ストレス、炎症、細胞死を予防し、腎機能を正常に機能するようにした(Adamら,Biomed Pharmacother 2016 81:439-52)

 2024.3.21   糖尿病の実験モデルのラットにぶどう種子プロアントシアニジンエキスを6週間投与すると脂質過酸化を阻害することで酸化ストレスを軽減し、血管内非細胞の機能を回復させました(Okudanら、J Med Food 2011 14:1298-302

 2024.3.21   2型糖尿病による腎症をもつラットにぶどう種子プロシアニジンを投与すると、血中のHbA1c、CRP、腎臓中のTNF-α、MCP-1, ICAM1の値が改善した(Baoら、Mol Med Rep 2015 11:645-52). 慢性炎症が健康に悪さをすることが分ってきています。肺の炎症では、グルココルチコイドで誘導されるTNF-α受容体(GITR)や炎症を誘導するTh17A 細胞が増加し、Th1/Th2とTh1/Th17バランスが崩れます。ぶどう種子プロシアニジンエキス(GSPE)を与えると改善することが示されています。特発性間質性肺炎やCOPDの患者様は健康維持のために「ぶどうファンタジー」を愛用して戴いています(Ahmadら Infalmmation 2014, 37: 500-11).


皮膚

 2024.3.21   紫外線で皮膚に炎症が起きるとがんになり易いが、ぶどう種子エキスをマウスに投与すると、酸化ストレスが和らぎ、傷付いた遺伝子の修復され、免疫機能が高まることを示している(Kativar Mol Nutr Res 2016 May 15 doi:01002/mnfr.).

 2024.3.21  紫外線B照射により、酸化ストレスを受けた皮膚の細胞ケラチノサイトの状態が、ぶどう種子エキスにより改善された(Deceanら Clujul Med 2016 89:72-81).

 2024.3.21  紫外線B照射後、ぶどう種子ポリフェノールを塗布すると、紫外線照射による皮膚の炎症が改善されました(Eilipら J Photochem Photobiol B 2011 105:133-42).

 2024.3.21  適度な紫外線はビタミンDの活性化に必要ですが、過度の紫外線は皮膚に炎症を起し、免疫を抑制し、皮膚がんの発症に繋がります。ぶどう種子プロシアニジンを与えると、紫外線照射による皮膚の炎症が抑制されました(Sharmaら Pharm Res 2010 27:1092-102).


肥満・生活習慣病・肝臓病

 2024.3.21  ぶどう種子が血糖値、血圧、などメタボリック症候群に効果があることを示している(Akaberiら Phytother Res. 2016 Jan 22.doi:10.1002/ptr.5570 ).

 2024.3.21  高果糖食をラットに与えると過トリグリセリド血症と脂肪肝になる。ぶどう種子プロシアニジンエキスを与えると、血清トリグリセリド量が減少し、コレステロールの排泄が促進され、肝臓への脂質の蓄積が減少しました(Downingら PLoS One. 2015 Oct 12;10(10):e0140267 ).

 2024.3.21  高脂肪食をラットに与えると脂質過酸化、カルボニル化、グルタチオンや抗酸化酵素の低下、亜鉛の激減が肝臓に表れます。これにより非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)になります。ぶどうの皮・種子エキスを与えると著しく改善しました(Charradiら Dig Dis Sci 2014 59:1768-78).


腸内フローラ

 2024.3.21 ぶどう種子ポリフェノールは腸内の細菌により代謝されるが、2つの化合物が脳内に蓄積し、アミロイドβの蓄積を抑制した(Wang ら Mol Nutr Food Res 2015 59:1025-40).

 2024.3.21  ぶどう果皮・種子のポリフェノールを大腸の乳酸菌Lactobacillus acidophilusに作用させると増殖が促進されました(Hervert-Hernandez ら Int J Food Microbiol 2009 136:119-22).


炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病

 2024.3.21 ぶどう種子の成分であるエピカテキンは炎症性大腸炎の動物モデルの症状を軽減するが、この軽減作用は、炎症を誘導する転写因子の活性化を抑制することにより発現されることを証明している(Zhangら, Pharmacol Rep 2016 68(3):514-20)

2024.3.21 ぶどう種子エキス中のエピカテキンは潰瘍性大腸炎モデル で、種々の炎症の誘導に関与するマーカーのTNF-α、IL-6などの生成を抑制した(Zhangら、Pharmacol Res 2016 68:514-20)。

 2024.3.21  発酵ぶどう食品FGFを潰瘍性大腸炎モデルのマウスに与えると大腸の炎症が改善され、大腸でのTNF-αの発現が抑制されました(Kawaguchiら Curr Top Med Chem 2011 11: 1767-79)。FGFはぶどうファンタジーの主成分です。

 2024.3.21 炎症性腸疾患モデルマウスにぶどう種子エキスを与えると、炎症を抑制し、超にポアを形成するタンパク質の発現を抑制し、乳酸菌ラクトバチラス属細菌を増やすことを示しています(WangiらがMol Nutr Food Res 2013 57:2253-7)。

 2024.3.21 フランスのグループが、ポリフェノールが多いぶどう種子エキスに改善効果があることを示しています(Boussennaら J Sci. Food Agrc 2015 doi:10.1002/jsfa).


関節リウマチ

 2024.3.21 コラーゲン誘発関節炎を持つマウス(関節リウマチのモデル)に発酵ぶどう食品FGFを投与すると、関節の臨床症状が改善されました(Kawaguchiら Curr Top Med Chem 2011 11: 1767-79) 。FGFはぶどうファンタジーの主成分です。

 2024.3.21 関節リウマチは骨や関節の破壊を引き起こすが、ぶどう種子プロシアニジンエキス(GSPE)はコラーゲン誘発関節炎(リウマチの動物モデル)において、骨を吸収するは骨細胞の抑制し、骨を作る骨芽細胞を活性化した(Parkら PLos One 2012 7(12):e51377  

 2024.3.21 高脂肪食をマウスに与えると体重が増え脂肪肝になりますが、ぶどう種子プロアントシアニジンエキスを一緒に与えると体重増と脂肪肝が抑制しました。炎症に関与するTh17細胞が減少し、炎症を抑制する制御性T細胞(Treg)数が増加しました。コラーゲン誘発関節炎の症状を改善した。(Jhunら PLoS One.2013 Nov 5;8(11):e78843).


花粉症・喘息など

2024.3.21 卵白アルブミンで感作した喘息モデルでぶどう種子プロシアニジンエキスがIgE抗体とIL-4産生、好酸球浸潤を抑制しました(Zhouら Nat Prod Comm. 2015 10:257-62).

2024.3.21 ぶどう種子プロシアニジンエキスが喘息のマウスモデルでアレルギー性炎症を抑制しました(Leeら J Clin Immunol 2012 32:1292-304).